「双極性障害と診断されたけど治るのか心配」
「恋人が双極性障害。どういう症状があるのか知りたい」
この記事はそんな方に向けて書いています。更新日.2021年1月12日
参考にしていただけるとありがたいです。
双極性障害になる原因や症状について!
わたしは「双極性障害」の26歳主婦で、うつ病の旦那がいる、福たろと申します。
わたしは17歳の時にいじめが原因で不登校になり、20歳をすぎた頃に「双極性障害」と診断されました。
自分自身が「双極性障害」を理解することや薬をちゃんと飲むこと、家族や旦那の協力もあって、最近ではメンタルクリニックの先生に「安定しているね」と言われるようになりました。
9年間メンタルクリニックに通ってるよ
これを読んでいるあなたは、「双極性障害って具体的にどんな病気?」と思っていると思います。
この記事では、「双極性障害の原因」と「双極性障害の症状」、「双極性障害の治療方法」を当事者の体験談をちょこっと交えて紹介していきます。
双極性障害とは?
双極性障害とは、気分が高まり活動的になる「躁状態」と、気分が沈んで落ち込んでしまう「うつ状態」を繰り返す脳の病気(気分障害)のことを言います。
わたしは何型と診断されてないけど症状がかるい気がする
「躁鬱病」とも言い、最近では「双極症」とも言われるようになりました。
双極性障害の躁状態には、「躁状態」と「軽躁状態」の2種類があります。
「躁状態」は、仕事や生活に支障が出てしまう気分の高まりがある状態で、
「軽躁状態」は、仕事や生活に支障がでないの気分の高まりがある状態です。
また、双極性障害には1型と2型というふたつのタイプがあり、
躁状態とうつ状態を繰り返す波を『1型』(重度)と言い、
軽躁状態とうつ状態を繰り返す軽度『2型』(軽度)と言います。
何型と診断しない先生もいるみたい!
わたしは何型と診断されてないよ
双極性障害になる原因
双極性障害になる原因は、遺伝や脳、神経の病気が関係していると考えられています。
他にも、病気になりやすい体質(ストレスに弱い)や性格(真面目すぎる)なども、双極性障害になるきっかけとして考えられています。
しかし、現在の医療では、特定の原因はわかっていないそうです。
わたしは、アスペルガー症候群の傾向もあるみたいだからなりやすかったのかも?
双極性障害の症状
双極性障害の状態には、「躁状態」「軽躁状態」「うつ状態」「混合状態」があり、それぞれ症状が異なります。
ここでは状態別の症状を紹介していきます。
躁状態では、本人は「調子がいい」と思っているけど、周りから見たらいつもと違っておかしく見えることが多いです。
具体的な症状として、
- 気分が高揚する
- 怒りっぽくて攻撃的になる
- 高額な買い物をする
- 借金してギャンブルに依存する
- 複数の人と性的な関係を持つ
などがあります。
わたしの場合、高校卒業後に急に派手な格好をするようになったり家にあまり帰らなくなったよ
「軽躁状態」は、周りから見ると「今日は元気だな」としか思われないような軽い症状なので、病気だと気づかれにくいです。
具体的な症状として、
- 気分が上がる
- イライラして怒りっぽくなる
- 注意力が低下して仕事でミスが増える
- アイディアがどんどん出てくる
- 短時間の睡眠でたくさん動ける
などがあります。
わたしの場合、感情が高まると強気な態度になってしまうことが多々あったよ
「うつ状態」は、うつ病の症状とあまり差がありません。
具体的な症状として、
- 気分が落ち込む
- 思考が停止する
- 物事への興味・関心がなくなる
- お風呂に入れなくなる
- 体が重く感じ、動きにくくなる
などがあります。
わたしの場合は、高校生で不登校だった頃、毎日『消えたい』と思っていたよ
↓うつ病の症状についてはこちらをご覧ください
「混合状態」は、躁状態とうつ状態が同時に来る(または交互にくる)状態です。
具体的な症状として、
- 朝は調子が良かったけど夕方には気分が沈んでしまう
- 気分は上がっているのに急に泣けてしまう
- アイディアがたくさん出てくるのに行動に移せない
などがあります。
わたしの場合は、やるべきことがたくさんあるのに体が思うように動かないことが多々あったよ
※それぞれの状態については、他の記事で詳しくお話しします。
双極性障害の治療方法
双極性障害の治療方法には、「薬物療法」と「心理療法」があります。
「薬物療法」は、気分安定薬を使って躁状態やうつ状態を改善する方法です。
病気の再発を防ぎ、症状を安定させる効果もあるので、双極性障害の治療には欠かせません。
薬を飲み続けなければいけないので、長い年月がかかりますが、症状が安定して「寛解」すると病気になる前の自分に戻ることも可能です。
※寛解とは、薬や周りの力を借りて症状とうまく付き合えている(生活に支障がない)状態のこと。
目指せ寛解!
「心理療法」は、医師と話し合いながら、症状や問題の解消をしていく治療方法です。
症状や困っていることなどを相談することで、自分のことを客観的に見れるようになります。
双極性障害を治すには、薬を飲んだり病院に行って医師と話すだけではなく、自分自身や周りが病気を理解することも大切です。
急いで治そうとしたり、薬を途中でやめてしまったりすると、再発して症状が悪化してしまう可能性があります。
双極性障害と診断されたら、焦らずにゆっくり治療していきましょう。
ゆっくり治していこう!